看護師として働けるようになるためには免許が必要であり、そのために3年から4年の教育を受けなければならない。
長期間に渡る教育の効果は大きく、専門学校や大学、短大などで考えている理想的な看護師のあり方を教え込まれて、それが当然と考えてしまうことがよくある。
教育の過程でも社会的にどのような人材が求められているかや、仕事としてどんな現場で人材が渇望されているかといった事情について示してもらえたり、活躍している主な現場についての具体的な説明を受けられたりするだろう。
それは仕事に対するイメージを描く上で重要ではあるものの、教えられた内容の影響を受けて仕事を選んでしまうリスクもはらんでいる。
長い間に渡って学校側の価値観に従った教育を受けていると、それが基本となって自分の将来を考えてしまいがちになる。
しかし、自分の人生は自分のものであるという考え方に立つことが就職してから後悔しないために重要であり、学校と自分との価値観の違いについてよく考えてから就職活動を行った方が良い。
どのような働き方をするのが自分にとって望ましいかを考えて、教育内容から切り離して考えることが必要だろう。
もし価値観に違いがないのであれば学校側の勧めに従って職場を選べば理想としている働き方ができるはずである。
しかし、もし少しでも違いがあるのなら一から自分で考えて職場の候補を絞り出し、独自に就職活動を行った方が満足できる可能性が高いだろう。
看護に対する価値観はそれぞれ違うことが当然であり、看護師それぞれの価値観に合った職場を探すことが大切である。